キッズアース播磨町校「共明塾」

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【受験生の皆様へ】入試と震災

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SDGsアドバイザーが講師をつとめる、兵庫県の理科実験教室キッズアース播磨町校です。
サイエンスショーや、Youtubeでの「 1分間実験動画」配信なども行っています。お気軽に お問合せください。

東大卒講師が勉強のノウハウを楽しく教える、播磨町の共明塾です。神戸、加古川、明石、高砂からも是非お越しください。


2026年は、17日18日が共通テストという日程になりました。

1985年は、14日15日がセンター試験、16日が振替休日(当時は「成人の日」が15日で祝日と決まっていた)で、受験生は学校でセンター試験の自己採点、そして1月17日は、通常通り学校、の予定でした。


【震災の記憶】


その頃、私は岡山の寮で、三人部屋生活をしていました。
その時間、三人とも目を覚まして、「地震だったよな」という会話を交わしたのを覚えています。
そして、朝の点呼の時、寮監の先生から「今日は休校。詳しくはテレビで見るように。」という通達がありました。

当時は、情報を集めるノウハウがメディアになく、画像から伝わってくる緊迫感と悲惨さに比して、伝えられる死傷者数の少なさに、思ったより被害が少ないんだな、と感じたことを覚えています。
しかし、それも束の間のこと。
情報が更新されるごとに、死傷者数が加速度的に増えていき、むしろその被害の大きさに、納得とともに慄きました。

寮生には、神戸出身の生徒もたくさんいました。
自分達の無事を知らせるために、両親兄弟姉妹の安否を確認するために、2台しかない公衆電話は、寮生による長蛇の列が出来ていました。

それでも連絡が取れなかった友人が、真っ青な顔で、「どうしよう」と言っていたのを覚えています。
慰めの言葉こそかけたものの、状況が分からない中、不安が解消されるわけでなく、夜になって、家族から無事の連絡が入ったと聞いた時は、こちらもホッとしました。

長い、長い一日でした。

しかし、被災者の方々にとっては、一日の終わり以上に、復興と復旧の始まりでもあったのです。



【復旧と復興】


閉まってしまいましたが、「神戸らんぷミュージアム」という、関西電力さんの展示施設が神戸にありました。


この展示施設の最後の部屋は、阪神淡路大震災における、応急送電までの7日間を描いたものでした。
この記録は、下記のサイトで、今も見ることが出来ます。


これだけではありません。

電車交通網の復旧もありました。
ひっくり返った車両、歪んだレール、壊れた信号機、潰れた車庫…どこから手をつけて良いのか分からなかったと、当時を体験した社員の方がテレビでおっしゃられていました。

もちろん、道路の復旧復興は、その先の復旧復興にかかせません。
しかし、高速道路は横倒しになり、壊れた建物により、道路は各地で寸断された状況でした。

明石海峡大橋は建設途上でした。
この橋の長さは、きれいな数字ではなく、端数が出ているのですが、この震災で基礎部分が動いてしまったのが理由なのだそうです。

神戸は港町なので、物資の受け入れには海上路もあったのですが、港湾部分が壊れてしまっていました。


神戸港震災メモリアルパークでは、当時の壊れた港湾が保存され、震災から復興までの様子が、写真とともに説明展示されています。

先日のNHKでは、当時の水族館の大変さが語られていました。
それぞれの仕事、生活と、復旧・復興が結びついていたのです。

有限会社共明工業でも、神戸製鋼所の復旧作業に協力した記録が残っています。


今の神戸の姿を見て、当時の悲惨さを想像することは困難です…と言えるほどになりました。
それでも、それぞれの記憶の中に震災の記憶は残っていますし、こうした思い、知恵、備えについて、伝えていかねばとも思います。


【受験生の皆さまへ】

当時、東京大学はじめ、国公立大学の合格者は、「サンデー毎日」という週刊誌に名前が載せられるのが恒例となっていました。
その号の表紙は、東京大学の合格者掲示板前の写真で飾られるのです。

震災の年に表紙を飾ったのは、神戸にある兵庫県立長田高等学校出身の女性でした。
センターの直後に震災があり、おそらく、言葉に出来ないくらいの苦労をされたことでしょう。

兵庫県屈指の進学校として、灘高等学校もありますが、校庭が避難所として開放されていたと聞きます。

普通ではない状況下で、努力を重ね、合格へと自らを導いていった彼ら彼女らを尊敬しますし、
一方で震災がなければ志望校に進むことが出来ていた、という方々も多くいらっしゃることでしょう。

今、勉強する時間を取ることが出来る、というのは、とても貴重で有難いことなのです。

とにもかくにも、今日明日の共通テストにしっかりと向き合い、限られた残り時間を悔いなく過ごしてください。

努力を重ねた皆様の頭上に、栄冠が輝きますことを、心より祈念しております。

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