キッズアース播磨町校「共明塾」

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【古典入門】前と後ろと上方落語

    03_自由研究,06_受験関連,国語

先日の「鉄をつくる」お話で、「備前長船」という地名が出てきました。
この「備前」の近くには、「備中」「備後」という地名もあります。

日本の古い地名の地図を見ると、「越前」「越中」「越後」、
筑前」「筑後」など、「」「」「」がつく地名がいくつかあります。

この「前・中・後」は、当時の中心であった「京都」からの遠さを表しています。
京都に近いほうが「」だったのですね。

唯一、「陸奥」だけが、「陸後」ではないのが気になりますね…。

上・下」もそうで、京都に近いほうが「」。
上総・下総については、瀬戸内経由で船で行くことを考えてください。)

なので、関西を「上方(かみがた)」と言い、今でも「上方落語」というと、関西の落語をさします。
東京に行くことを「上京」と言いますが、京都に行くことは「上洛」。

この「上り/下り」を「くだらない」の語源とする説もあるようですが、少し確認が必要なようです。

ちなみに兵庫県は、旧国のうち5国が一つになった県。
旧国名が分かると、古典の勉強にも広がりが出来てきます。

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