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【サイエンスショー裏話】成功しすぎた実験
- 09_その他
SDGsアドバイザーが講師をつとめる、兵庫県の理科実験教室、キッズアース播磨町校です。
キッズアース播磨町校として、サイエンスショーのメニューがいくつかありますが、その中に「空気」の実験があります。
空気砲を使ったり、ミニ空気砲のプレゼントがあったり、それなりにご好評頂いています。
さて、このショーの中の実験をバージョンアップさせよう、と思ったのですが…。
【持ち上げ実験】
プレゼントのキットに含まれている持ち上げ実験。
みんなにこの実験を行ってもらうに際して、講師パフォーマンスとして、大きなゴミ箱を持ち上げる実験をしています。
これをもう少しバージョンアップさせたいと思って考えていた時に思いついたのが、
「大きな鍋をフタだけで持ち上げて見せたらどうだろう」とうネタ。
基本的に、ステージ上では、火を使うことが出来ません。
まずは鍋にお湯を入れて(水からだと時間がかかるので)、さらに沸かします。
この「空気」の実験も含め、キッズアース播磨町校では、ご依頼に応じて、サイエンスショーや実験工作などの出張講座を行っております。
しかし、事前にお湯を沸かしておき、鍋にそのお湯を入れて水蒸気を逃がし、フタをする、これならば出来るのではないでしょうか。
そう思って鍋を買い、フタのところにクッションゴムを巻いてスタンバイ。
実際に、鍋にお湯を入れ、フタをして、しばらくしたら空気穴をふさぎ、さらに待って、フタをゆっくり持ち上げると…ほぼ失敗。
一瞬持ち上がっても、すぐ落下してしまいますし、中にお湯が入っているので危なすぎます。
密閉度が足りないのかも、と思って、中で軽くアルコールを燃やす実験をすると、しっかり閉まりました。
鍋での実験の写真こそありませんが、半球で実験した時の映像がこれになります。
【水蒸気の力を使おう】
お湯を電気ポットで沸かすことを考えていましたが、鍋を直接電磁調理器に乗せてお湯を沸かす、ということにしてはどうでしょうか。
火は無理でも、電磁調理器なら許可されるかも…ならば、お湯を入れて沸かす→フタする→冷ますの段取りですね。実際にこれで閉まるのか、実験してみないことには分かりません。
で、実際に実験してみたわけです。
まずは鍋にお湯を入れて(水からだと時間がかかるので)、さらに沸かします。
フタをして、水蒸気が上がってきたのを確認し、空気穴をふさぎます。
まだ鍋が熱くなったままなので、もう少し冷ましてからにしよう、その間にちょっと別な用事を済まそう、と思ったのですが…
いやぁ、空気の力をなめていました。目を離している間にこれです…。
空き缶を空気圧で潰す実験がありますが、それと同じように、鍋ごと潰れてしまいました…。
ある意味、大成功なのですが、この実験をしたかったわけではない、というのが問題です。
それにしても、派手に壊れたなぁ…。
ちょっと時間をおきすぎましたね…空気穴をふさいで、しばらくして持ち上げて、空気穴を開いて、という段取りなら、上手くいったかもしれません。
ただ、例えば、これを子供たちに回すなどの段取りで組んでいれば、場合によっては熱さによる火傷、金属あるいはガラス蓋の破損によるケガが起こる可能性があるわけで、映像上の実験としては面白くても、サイエンスショーのどの場面でどう組み込むかは考える必要があります。
また新しい鍋を買って、再度実験するか、このままお蔵入りさせるか。
フタで鍋が持ち上がる、というのがビジュアル的にどこまで面白いかによりますね。
良い子はマネしないで頂きたい結果になった実験でした。
【サイエンスショー】
この「空気」の実験も含め、キッズアース播磨町校では、ご依頼に応じて、サイエンスショーや実験工作などの出張講座を行っております。
テーマ別の体験型実験教室となっており、どの講座も楽しい内容になっています。
少人数でも実施いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
このほかにも「からくりおもちゃ」「磁石」などをテーマにした内容もあります。
ご相談に応じて、新テーマで行うことも可能ですし、コラボ企画なども検討いたします。
また、金額につきましては、予算に応じての実施とさせて頂いております。
お気軽にお問い合わせください。
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