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【2022年共通テスト】英語(リーディング)解説:第4問&第5問
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2022年の共通テストが終わりました。
受験生の皆さん、まずはお疲れさまでした。
二次試験に向けて気持ちを切り替えるためにも、ちょっと一息ついてみて下さいね。
さて、英語の問題について、私も時間を計りながら解きました。
総評と前半の問題については、こちらに書きました。
今回は中盤、第4問/第5問についての解説です。
【第4問】
問題を見ると、何やら家電の絵や値段の表が書いてあります。
前提となる文章を読みましょう。
あなたは大学の新入生として、どこで家電を買えるか調べるために、
「Len」と「Cindy」の「blogs」を読んでいます、とあります。
問題の方を見ましょう。
[24]「Len」は中古品を買うことを勧めているが何故か。
なるほど、確かに「Len」のところにある絵には「Second hand」と書いてあります。
これに注意して「Len」の文章を読めば良いですね。
[25]「Cindy」は、どのように買うことを勧めていますか
選択肢を見ると、「何を」だけでなく、その理由も含めてチェックですね。
[26]「Len」と「Cindy」が共に勧めているのは?
「モノ」ではなく、「どういうこと」を勧めているのかというのが、選択肢から分かります。
[27]新品を最も安く買おうと思ったら?
選択肢がシンプルなので、本文を読んだらすぐに解けそうですね。
[28][29]は、一つの文章です。分けると、
[28]一番安く「microwave」が買えるのは?
[29]5年保証がついて一番安い「television」が買えるのは?
ということですね。これも本文を見て考えることにしましょう。
=====
では「Len」の文章を見ていきます。
端的に言えば、
大学の近くに「Second hand」という中古屋さんがあり、
学生生活に必要な品がお得な値段で手に入るけど、
数が限られているからお早めに!
ということです。
絵の下にある文章が
[24]「Len」は中古品を買うことを勧めているが何故か。
の答えになってくるでしょう。
中古品を買うのは「eco-friendly」で、それに加えて、
この店で買うことは「supporting a local business」だ
とあります。
①大学の助けになる
②ほとんどの商品が環境に良い
③それらは学生にとって手に入れやすい
④すぐに必要なものを見つけられる
②ですね。
=====
では「Cindy」の文章を見ましょう。
これから4年間過ごすのだから新しいのを買うべきだ。
私は新品より安いからと、近所の中古屋で買ったが、1か月で壊れてしまった。
しかも「warranties」がなかった。
早く買い替えたかったし、店を回れなかったから、
全部「one big chain store」で買い直したが、
2つ以上の店で値段の比較が出来てたらな、と思う。
=====
ここまでで
[25]「Cindy」は、どのように買うことを勧めていますか
が解けます。
①時間の節約になるから「single big chain store」で買う
②一番良い値段なので、「web site」で買う
③取替保証のある新品を買う
④新品より安いから中古品を買う
新品を勧めているので③ですね。
=====
さて、続きを見ましょう。
「save4unistu.com」というサイトは買物前の値段比較に便利だ。
下記が3つの店の主要品目の値段比較表だ。
「Value Sarver」は、どの品でも無料の1年「warranties」があり、300$以上の品だと4年にのびる
「Great Buy」は、どの商品でも1年の「warranties」がついている
また、上記の表にある品については、この大学の生徒に対し、10%の割引がある
「Cut Price」の「warranties」はタダではなく、$10で5年の「warranties」となっている
善は急げ(早く買いに行こう)!
=====
ポイントとなる単語は「warranties」「warranty」です。
ここまで読んで、日本語が浮かびましたでしょうか?
電化商品を扱っているお店を思い浮かべてください。
「保証」の文字が浮かんできませんか?
この単語を覚えていなくても、想像で日本語訳を考えることは出来ます。
正直、3000語くらいの英単語をやっていれば、大学受験レベルで出てくる「分からない単語」は、想像で解けるようになっています。
3000語ないわ、という学生さんでも、こうやって読んでみれば、想像がついたのではないでしょうか。
分からない単語は英語のまま読んで、想像できれば日本語にしてみる。
早く読むために、この技術はとても大事です。
=====
さぁ、問題を解きましょう。
[26]「Len」と「Cindy」が共に勧めているのは?
①大学に近い店で買う
②出来る限り早く買いに行く
③学割のある店を選ぶ
④「warranties」のある品を選ぶ
ここまで読めていれば、この問題は余裕ですね。
[27]新品を最も安く買おうと思ったら?
①「Cindy」のサイトにあるURLにアクセス
②「Len」のサイトにあるURLにアクセス
③「One big chain store」にコンタクトを取る
④学校に近い店にコンタクトを取る
こちらも問題ないと思います。
次に、
[28]一番安く「microwave」が買えるのは?
をいったん飛ばして、
[29]5年保証がついて一番安い「television」が買えるのは?
正直、5年保証があるのは、1つだけなので、これは余裕です。
さぁ、[28]一番安く「microwave」が買えるのは?です。
「microwave」の値段を見てみましょう
Second hand | Cut Price | Great Buy | Value Sarver |
$85 | $88 | $90 | $95 |
1番安いのは「Second hand」ですが…ちょっと思い出してください。
「Great Buy」は、上記の表にある品については、この大学の生徒に対し、10%の割引がある
とありましたよね。とすると、割引後の値段は、
Second hand | Cut Price | Great Buy | Value Sarver |
$85 | $88 | $81 | $95 |
となるので、最安値は「Great Buy」ということになります。
【第5問】
この第5問、第6問Aは、「メモ」があって、そのメモを埋めていく、という凝った問題の作りになっています。
センター試験の時のように、1段落1問対応だと有難いのですが…文章の流れに沿ったメモなら、そうなっている可能性は高い、かな?
問題数は、[30]~[38]の9問。後半でこの量はちょっときついですね。
集中力を切らさず、乗り切りたいところです。
まずは問題から。
[30]は、「subtitle」を問う問題なので、これは後回しにした方が良いかも。
[31]から後は、本文の順番に即していそうですね。
本文を読みながら、メモを埋めていきましょう。
まずは、枠外。
英語のクラスで「great inventor」について「presentation」することになり、
下の文章を読んで「presentation」のための「notes」を「prepare」することにした
なるほど、ですね。
そして、このお話の主役がこの人。
「Philo Taylor Farnsworth」氏です。
Harris & Ewing - https://www.loc.gov/pictures/item/hec2009012556, パブリック・ドメイン, リンクによる
1段落目。
何の話をするかがまとめられていますが(その意味では[30]の解答に近いかもですが)、
[31][32]の問題である、「Philo Taylor Farnsworth」の前半生については何も書いていません。
さらっと読み飛ばして、前半生を描いた2段落を読みましょう。
と、その前に、[31][32]の選択肢をチェック。
①「electricity」を家族に「provide」するために「generator」を買った
②父の助けをかりて、「electricity」のある「a log cabin」を建てた
③学校では「every subject」の本を読むことを「enjoy」した
④家族のために「household equipment」を「fixed and improved」した
⑤「working in a field」している時に「electronic television system」のアイデアを得た
では第2段落です。
「Philo Taylor Farnsworth」は、1906年「Utah」の「a log cabin」で生まれた。
12歳までは「electricity」がなかった。
「new home」に引っ越して「generator(a machine that produces electricity)」を見つけた時は「excited」した。
彼は「mechanical and electrical tachnology」にとても興味を持ち、
その「subject」に関して見つけられた情報を「reading」した。
彼はしばしば「the old generator」を「repair」し、母の「hand-powored washing machine」を「electricity-powered」に「change」したりさえした
「generator」も「a log cabin」も、彼が買ったり建てたりしたわけではないですから、①も②も×ですね。
③も「mechanical and electrical tachnology」の「subject」について読んだ、という話ですから③も×。
となると、④⑤が正解となりますが、⑤の話はまだ出てないですから、次の段落に進みましょう。
いきなり「while working in his father's potato field」と出ていますね。まさに⑤「working in a field」ということになります。
畑に引かれた自分で作った真っすぐな平行線を見て、この線のように平行線を使って、
スクリーン上に電気的なイメージを作ることが出来るのでは、ということをひらめいた。
つまり、「electronic television system」のアイデアってことですよね。
というわけで、⑤が正解でよいわけです。
さて、ここからは[33]~[36]の時代順並べ替え問題を意識して読んでいきましょう。
ズレてしまうと、一気に3問4問失ってしまいますから、慎重に…しかし、時間を考えると素早く解かねばなりません。
①「Farnsworth」は「RCA」の「offer」を「reject」した
②「Farnsworth」は彼の「idea」を高校の先生と共有した
③「RCA」は「battle」の第一段階で勝利した
④「The US government」は「Farnsworth」に「patent」を与えた
⑤「Zworykin」は彼の「TV system」について「patent」を「granted」された
[34]と[36]の間には
「Farnsworth」は最初のイメージを送るのに成功した
がありますから、本文のこの部分までに選択肢のうちの2つは解ける、ということです。
1922;「Farnsworth」は高校1年の春学期に、「chemistry teacher」である「Justin Tolman」に、この「idea」を「present」し、
「an electronic television system」の「concept」についての「advice」を求めた。
1927;「Farnsworth」は、最初の「electronic image」を送ることに成功。
その後、彼は「further improved the system」し、「live image」を「broadcast」出来るようになった。
1930;「the US goverments」は彼にこの「system」についての「a patent」を与えた。
おや、ここまでには②しか出てきませんね。しかし「最初のイメージを送るのに成功した」のが、1927年だと分かりました。
そして、ここからは「RCA」社が登場します。
1923;「Zworykin」が「a patent」を「earned」→この人物を「RCA社」が「recruited」
1931;「RCA社」が「Farnsworth」に「his patent」を売ってくれるように依頼
→拒否したことで両者の「patent war」が始まる
さて、問題に戻りましょう。
①1931「Farnsworth」は「RCA」の「offer」を「reject」した
②1922「Farnsworth」は彼の「idea」を高校の先生と共有した
③####「RCA」は「battle」の第一段階で勝利した
④1930「The US government」は「Farnsworth」に「patent」を与えた
⑤1923「Zworykin」は彼の「TV system」について「patent」を「granted」された
これで並び変えられますね。
次の問題を見ておきましょう
[37]「Farnsworth」が「RCA」社との「patent」争いに勝ったのは、何のおかげか?
「RCA社」は、話を法廷に持ち込みます。
最初の2審では「Farnsworth」が敗れましたが、
最後の法廷で、「Farnsworth's blackbord drawings」を「copied」していた「the teacher」が、
その「evidence」を持って来てくれたことで、1934年、「Farnsworth」が勝利します。
つまり、
③the sketches his teacher had kept for many years
ですね。
第5問最後の問題は
「Achievements and Recognition」です。
しかし、問題の「メモ」中に
・Farnsworth had about 300 patents
・TIME magazine listed him as one of the century's most important figures
とありますから、本文中のこの部分は読み飛ばして構いません。
残りから探すわけですが、
[38]の選択肢を見ると
①「RCA」社との業績により「an award」が夫婦に送られた
②「Armstrong's first moon landing」が「broadcast」された時にTVに「appeared」した
③彼の「invention」は、私たちに「histric live」を「watch」することを可能にした
④たくさんの「teenager」が彼をTVで見た後、彼らの夢を追いかけるようになった
①と④は論外なので、解説しません。
迷うとしたら、②か③か、でしょう。
迷った時、英語は動詞を見ます。
本文と選択肢を見比べて、夫婦は「Armstrong's first moon landing」をTVで見てますが、出てはいません。
一方で「Armstrong's first moon landing」は、間違いなく「histric live」でした。
となると、答えは③ですね。
=====
第5問は、ほぼ全文読む形になりましたが、メモそして問題の選択肢と並行して見ていくことで、本文を読む負担がかなり減るはずです。
そういう意味では、昔のセンター長文の「1段落1問題」の形式に近いかもしれません。
しかし、かなりのスピード感が要求されているのも事実で、「軽く読み流す」が出来ないと、しんどいかもしれませんね。
さぁ、残るは第6問だけとなりました。
時間の方は大丈夫でしょうか。
第6問もA,Bとあり、かなりの分量です。
かなり効率よく解いていかないと、時間のない中で長文を読まされることになります。
英文を読む、英文に慣れる、という基本をしっかりとすることが、
遠回りなようで、一番の近道、ということだと思います。
- センター試験,英語,大学受験,大学入試,東大,東大合格,東大受験,難関校,大学入学共通テスト
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