キッズアース播磨町校「共明塾」

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【コウノトリ来訪】東播磨コウノトリミッション!

    01_自然観察,05_見学・おでかけ
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コウノトリは、かつては日本各地で見られた大型の鳥でしたが、生息可能な環境の悪化や、駆除などの影響を受け、野生のコウノトリは絶滅してしまいました。
しかし、コウノトリを守るための活動が功を奏し、今では200羽以上のコウノトリが、日本各地の空を舞っています。
キッズアース播磨町校のある東播磨地域でも、時折飛来してくる姿を見ることが出来る、ということで、コウノトリを探しに行ってきました。


【コウノトリを撮る】


友人のFB投稿で「高速道路脇の池にコウノトリがいた」という話があったので、その烏池にコウノトリを見に行ってみることにしました。
もちろん、いたからと言って、毎日来ているわけではないでしょうし、会えるかどうかは分かりません。
見れたらラッキーだな、くらいの気持ちで烏池へと向かいました。

すると…1羽いました!

  

手前にコサギが歩いていたので、両方を一緒に撮ったものですが、近くのものが大きく見えることを考慮すると、コウノトリの大きいこと!

  


とても立派で見ごたえのある姿でした。
他にも何人か写真を撮りに来られている方、写真を撮影しているのを見て、興味を持って眺めてらっしゃる方などがいらっしゃいました。


【東播磨コウノトリミッション!】



東播磨県民局では、コウノトリの目撃情報を集める「Wanted コウノトリ」というイベントを開催しており(今年度は終了しました)、コウノトリの写真を撮って送ると、ピンバッチがもらえるということで、上記の写真を応募しました。

東播磨地域にはため池も多く、コウノトリの飛来も多数見られるようです。
下記のサイトによると、2019年度の飛来数は26羽となっていますが、今年度は90羽にも達するそうで、営巣、定着してくれればな、と思います。


コウノトリの保護の中心は、豊岡市にある兵庫県立コウノトリの郷公園です。
ここの努力なくしては、こうしたコウノトリを守る活動も行いえませんでした。

  
(写真はコウノトリの郷公園にて)

豊岡地域がコウノトリの生息地であったこともあり、昭和40年代からすでにコウノトリの保護についての研究が進められ、様々な困難を乗り越えながら、保護、繁殖、野生復帰へと、その歩みを進めていったのです。

そして、今では、兵庫県立大学のキャンパスとしても機能し、コウノトリについての研究はもちろん、さらなる地域資源についての研究が進められています。

今後もご活躍を期待しています。


コウノトリには足輪がつけられており、個体情報を下記のサイトで検索することが出来ます。


今回、写真を撮った個体は、赤-赤、青-赤なので...



まだ1歳にもなっていない個体だったのですね。
それでも、堂々とした大きさで、一人で豊岡から東播磨に飛んできているわけで、生き物としての強さを感じます。


コウノトリを守るためには、その生育環境を守らなければなりません。

それは昔ながらの田園風景であったり、農薬に頼らない農法であったり、人と自然の共生する姿を守ることでもあります。
コウノトリがこうやって全国で繁殖できるようになったことの背景には、実はそれだけ自然に近い環境が整えられてきたことがあるのだと思います。

そしてそれは、私たちにとっても住みやすい環境であるはずです。
失われたものを取り戻すには、とてつもないエネルギーが必要になります。
そうなる前に、失わないための努力をすることも、考えていかなければならないのではないでしょうか。

    コウノトリ,環境問題,自然観察,鳥