キッズアース播磨町校「共明塾」

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【ブルームーン】地球から最も遠い満月

    01_自然観察,03_自由研究
兵庫県の理科実験教室キッズアース播磨町校です。
サイエンスショーや、Youtubeでの「1分間実験動画」配信なども行っています。

さて、2020年10月31日は満月です。

10月1日にも「【中秋の名月】どんなお月見団子を食べますか?」という記事を書きました。
つまり、31日の満月は、10月2度目の満月、ということになります。


【ブルームーンとは?】


今回は「1月に2回観測できる満月」の意味で使っていますが、実は「天文学用語」というわけではないそうです。

直訳すると「青い月」。

実際に青っぽく見える月に対しても「ブルームーン」と言うそうですが、滅多にないことなので、"once in a blue moon"という英熟語が出来たようです。
おそらく「ブルームーンを見ると幸せになれる」は、この「滅多にないこと」からの連想からだと思います。

一方で、アメリカのメイン州で使われていた農暦で、2~3年に1度起こる「ブルームーン」と呼ばれる満月がありました(詳細省略)。
この言葉が紹介された時に、農暦とは違う「1か月に2度の満月」という説明がされ、それが広まったのが現在の「ブルームーン」ということだそうです。

月暦で考えると、満月は間違いなく1回/月になるわけですが、年によっては閏月(うるうづき)という形で調整されることがあります。

月の満ち欠けの周期は約29.53日なので、「1か月に2度の満月」や「閏月による調整」が必要となってくるわけですね。



【月との距離は?】


国立天文台さんの「ほしぞら情報」で、10月31日満月は「2020年で地球から最も遠い満月」と紹介されていました。
距離にして、約40万6000km

2020年で地球から最も近い満月」だったのが4月8日満月で、この時の距離が約35万7000km

約5万㎞違う、ということになります。

その結果、10月31日の満月は、4月8日の満月に比べ、直径が14%小さく見え、30%暗く見えるのだそうです。

撮った写真をそのまま比較しようにも、撮る際の設定で大きさも明るさも変わってしまうので、
10月1日の満月の写真をコピーして、縮小して暗くしたものを作ってみました。




これくらいの違いが、ということですが…どちらが夜空に浮かんでいても、あまり違いは分からなそうです。



【月に願いを】


ブルームーンを見ると幸せになれる」には、もちろん科学的根拠はありませんが、願いが叶うなら、叶えて欲しいと思うのが人の心。
七夕」にしても、「流れ星」にしても、天体に何か祈る気持ち、というのは共通していますね。

美しい満月を眺めながら、お月様に願い事をするのも、とてもロマンチックだと思います。


最後は、今日撮った満月の写真にて。

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